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各種レザーについての詳細、その他大切なこと

【革のコンディションについて】
革は自然素材です。生きて活動していた時の傷やシワが残っていることがありますが、革の魅力を生かすために、それらを「味わい」考え採用することがあります。
また工場で機械生産されたプロダクトではありませんので、鞣す、薄く漉く、型抜きする、縫製する等などのいずれかの工程で傷が入ることがあります。
沢山の職人が手がけるアナログな製品のため、軽微な傷は避けられないことがありますこと、ご了承ください。
☆ブライドルレザーについて
ブライドルレザーについて「ブライドル」とは馬具を意味し、もとは馬具用のレザーとしてヨーロッパで生まれました。
タンニンで鞣(なめ)された丈夫なカウハイドレザー(生後2年以上の牝牛の革)を使用しており、最終段階において蜜ロウ、タロウ、植物性油などのワックスを職人の手で塗り込ませて、強度、耐久性と防水性を上げていることが特筆すべき点です。
10週以上という長い期間をかけて染みこませたワックス成分(蝋分)が革の繊維を引き締め、より丈夫な革へと進化させるほか、表面のワックス成分がコーティングの役割を果たします。
手間暇を惜しまずに作り上げられていることから、最高級レザーとしても知られています。
国立商店で使用しているブライドルレザーは、全て英国産のものを採用しています。輸入代理店を通じて複数社より良質なブライドルレザーを取り寄せ、日本国内で職人が製作しています。
☆白い粉(ブルーム)について
革の表面に浮いている白い粉の正体は、Bloom(ブルーム)とよばれる塗り込まれたワックス成分(蝋分)が表面に現れたものです。
このワックス成分によって徐々に艶が上がるとともに色が深まり、一つとして同じものがない魅力となります。
このブルームは、季節によって(温度や湿度によって)粉状になって落ちたり、油脂として他素材に付着しやすい状況になったりする場合があります。
また革の入荷ロットによってブルームの出方が強かったり、ごく薄く乗っているだけの場合などまちまちです。
ブルームを落とさずに使用しても、落としてから使用してもどちらでも大丈夫ですが、粉の飛び散りや衣類などへの移染が気になる場合は、予めブラシで落とすことをお勧めします。(当地では一般的にブルームを落としてから使うことが多いそうです。)
落とす場合は、ブラシを使ってブルームを払い落とし、ある程度落ちた後に、柔らかい布で磨いてください。
【リンク】
216円で愛着3倍増し。ブライドルレザーの簡単お手入れ方法。
英国Thomas Ware & Sons 社製であることを示す紙タグについて。
ブライドルレザーの白い粉(ブルーム)は拭き取ってOKです。
ブライドルレザー製品に現れる「ささくれ」は取っていいもの?


☆ブライドルレザーについてのご注意
ブルームは革の表面から引っ掻いたようにはがれ落ちて見える場合がありますが、不具合ではありません。
通常の革と同様に、表面に傷やシワなどが入っている場合があります。またブルームが落ちた後に傷やシワなどが現れる場合があります。
本国での鞣し加工工程時を含む製作工程上のいずれかのタイミングで入ると思われるごく小さな凹みや傷などが革表面に入っている場合があります。
商品の特徴ゆえとご理解の上でご使用ください。
☆ブライドルスプリットレザーについて

ブライドルレザーについてスプリットレザー = 日本語の床革(トコ革)を英訳したものです。革にはいくつかの層があり、通常、適度なコシ感、強度、キメの細やかさなどの革製品として求められる性能/性格を備えた上面の乳頭層(Grain=グレイン層)を使って製品として仕上げます。(当店のブライドルレザーモデルもこの層を使い製品に仕上げています。)
ブライドルスプリットレザーは、この上面層を漉いた後、網状層(Corium)を利用したものです。
通常、この網状層は革の繊維密度が低く、そのまま利用するには強度や耐久性に不安があります。そこで当店では高いスキルを持った日本国内のベテラン職人の協力のもと追加工を施し、通常のレザーと遜色のない強度、耐久性を持ち合わせたスプリットレザーを作り出しました。

ブライドルレザーについてグレイン層を取り除いた状態の革に手塗りで塗料を塗り込み表面を整えます。
ブリティッシュグリーンのブライドルレザーには少し明るめのグリーン系統で塗装を施し、ネイビーにも同じくブルー系統の塗装を、レッドにはレッド、ブラックにはブラックと、全て同系色の塗装を施しています。
その上で革の表面に型押し加工を施してより革らしく仕上げています。
圧力をかけて型押しする工程において、繊維密度の低かった網状層が圧縮されて強度が上がり、更に裏面にピッグレザーを貼り合わせて補強してあります。

☆ワックスレザーについて
ブライドルレザーについて この商品に使用しているワックスレザーは、国産のステアハイド(成牛)を植物タンニンで2度鞣し、オイルとワックスをたっぷりと染み込ませた重厚な革です。通常のタンニン鞣しにかかる期間の1.5倍の時間をかけて仕上げています。使用するほどにツヤ感が増し、エイジング(経年変化)していきます。
この革の風合いやエイジングを存分に楽しむために、通常行われる革の仕上げ(塗装のこと)はしていません。そのため、通常の革であれば隠しているシワや血筋、トラなどもそのまま残っています。この革を楽しむための加工法として、これはやむを得ないものとなりますが、ある意味仕様とも言えます。革本来の「表情」もそのままお楽しみください。

ワックスレザーとの違いは?
この革は、ブライドルレザーと似た外観を持っていますが、製法が異なるため、当店ではワックスレザーと呼んでいます。ブライドルレザーはピット槽に漬け込んで鞣し、ロウ成分を染みこませて仕上げますが、この革は表面にワックス成分を塗り込んで仕上げています。(各社で呼び方の定義が異なるため、広義にはブライドルレザーと呼ばれる場合もあります。)

☆ボックスカーフについて
ボックスカーフについて生後6ヵ月以内の仔牛の革のことをカーフと呼び、キメが細かく繊維構造が繊細なことから、柔らかさ、手触りなどが上質で、最高級素材と称されます。
表面には水シボと呼ばれる水の流れのように見える細かいシボ加工を施してあり、光を反射して上質で落ち着いたツヤを作り出しています。

ボックスカーフは、クロムと呼ばれる薬剤を使って鞣した革です。植物由来のタンニンで鞣した革と比べて変色・変化が少なく、使い始めた時のイメージのまま長く使えます。
また、比較的汚れにも強く、メンテナンスが簡単なのもクロム鞣し革の特徴です。
当店ではフランス アノネイ社のボックスカーフのみ使用しています。アノネイ社のボックスカーフといえば、デュプイ社と並びヨーロッパや国内トップブランドが採用するハイエンドレザーです。

☆ボックスカーフについてのご注意
通常の革と同様に、表面に傷やシワなどが入っている場合があります。
本国での鞣し加工工程時を含む製作工程上のいずれかのタイミングで入ると思われるごく小さな凹みや傷などが革表面に入っている場合があります。
商品の特徴ゆえとご理解の上でご使用ください。
☆ヌメ革について
ヌメ革について植物の渋に含まれる成分であるタンニンでなめした革のことをヌメ革と呼び、自然で素朴な風合いが特徴です。
当店のブラウン ヌメは、デジタルデバイスと相性がよい風合い、コシを追求して別注製作した特別な国産レザーを使っています。
革に元々入っている傷やシワ、血筋などもそのまま残っていることがありますが、エイジングが進み革が味わい深くなるにつれて、それらが魅力的な「アクセント」になる育てるのが楽しい本ヌメ革です。
参考リンク:職人が作るレザースリーブ ヌメ革スペシャルエディション 写真でご紹介 | 国立商店BLOG

☆ヌメ革についてのご注意
当店で採用しているヌメ革は、自然な革の状態を色濃く残しており、色の濃淡や革表面のシボ感(きめの細かさ)は部位によってまちまちです。また、シワも入っている場合がありますが、仕様上避けられません。
ヌメ革で作るモデルは、特段の記載がない限り革の断面にコバ塗りを行っていません。長く使い続けるうちに革の断面が毛羽立つようになる場合があります。上記のような変化は商品の特徴とご理解の上でご使用ください
☆オイルドレザーについて
オイルドレザーについてクロームの分量を抑え、染色段階でタンニンを多分に含ませ程よいコシを出しているオールマイティーレザー。
コンビ鞣し(タンニンなめしとクロムなめしの長所を取り入れたハイブリッドなめし)でありながら、風合いはベジタブルタンニン鞣しのそれに近く、使い続けるほどに艶感が上がり、綺麗なテカリが出ます。鉛・フタル酸不使用。

☆オイルドレザーついてのご注意
当店で採用しているオイルドレザーは、自然な革の状態を色濃く残しており、シボ感(きめの細かさ)は部位によってマチマチです。また、シワも入っている場合がありますが、仕様上避けられません。
オイルドレザーモデルは、特段の記載がない限り革の断面にコバ塗りを行っていません。長く使い続けるうちに革の断面が毛羽立つようになる場合があります。上記のような変化は商品の特徴とご理解の上でご使用ください。
☆ピッグスキンについて
ピッグスキンについて上品な起毛が特徴のピッグスキン。デバイスが接する内側に貼り合わせることで、傷からの保護に役立ちます。

☆ピッグスキンついてのご注意
ピッグスキンは滑りが悪いため、革が馴染むまではデバイスの出し入れの際に抵抗を感じることがあります。革にあたりが付き馴染むことで徐々に解消されます。
また、各種iPad用のSmart Keyboard FolioやSmart Folioなどのカバー類においては、エッジ部分が硬いため、長期間の出し入れやご利用形態によっては、ピッグスキンに跡が付いたり起毛した表面が削られることがあります。
通常の革と同様に、表面に傷やシワなどが入っている場合があります。
本国での鞣し加工工程時を含む製作工程上のいずれかのタイミングで入ると思われるごく小さな凹みや傷などが革表面に入っている場合があります。
またその材質の特性上、プラスティックやポリカーボネート、TPU素材でできたケースやカバー、衣服、鞄内に一緒に収納している他のものなどに色移行する可能性があります。
また出し入れの際に起毛したピッグレザーのクズが付着する場合があります。商品(素材)の特徴ゆえとご理解の上でご使用ください。
☆マイクロファイバーについて
マイクロファイバー(microfiber)とはマイクロファイバー(microfiber)は化学的に組成された8マイクロメートル以下の極細のナイロンやポリエステルなどの化学繊維です。
繊維断面は鋭角や多角形の形状を成すため、細かいチリを繊維表面に取り込む性能を持っており、その特徴を活かして、メガネなどの光学レンズや自動車のボデーやガラスなどの拭取り用クロスにも利用されている優れた素材です。
当店では1.0mmの肉厚で高品質なものを厳選して使用しています。

☆マイクロファイバーについてのご注意
内生地として使用しているマイクロファイバーはポリエステルとポリウレタンの混紡素材となり、その材質の特性上、プラスティックやポリカーボネート、TPU素材でできたケースやカバー、衣服、鞄内に一緒に収納している他のものなどに色移行する可能性があります。
また出し入れの際にマイクロファイバーのクズが付着する場合があります。商品(素材)の特徴ゆえとご理解の上でご使用ください。